2)DHQ
2-1 概略
DHQ(自記式食事歴法質問票)は、栄養素・食品の習慣的な(過去1か月間についての)摂取量を詳しく調べるために開発された質問票です。BDHQを開発するときの母体にもなりました。質問票には2つの版がありますが、現在、もっとも広く使われているDHQ-L版は22ページあります。基本的な回答方法は自記式で、回答時間は45分から60分程度です。
DHQは現在、主として高度な栄養疫学の研究に広く用いられています。DHQを用いた研究論文はたくさんあり、わが国で開発された食事質問票としては、世界的に認められている数少ない質問票のひとつです。
2-2 特徴
DHQの最大の特徴は精度の高さです。さまざまな角度から妥当性の検討がなされ、その特徴(長所と短所)が科学的に明らかにされています。もうひとつの特徴は、豊富な情報量です。質問数が多い(質問数がおよそ400もある)ため、食習慣に関するあらゆる情報を網羅しているといえるでしょう。さらに、栄養価計算によって摂取量が得られる栄養素の種類が非常に多いという特徴もあります。
その一方で、個人結果帳票は、現在のところ、BDHQほどは充実していませんが、一般基本編、高脂血症編などが準備されています。
2-3 何に使えるのか
主に次の2つの用途に適しています。
栄養を中心とした疫学研究(栄養疫学研究) さまざまな角度から妥当性の検討がなされていますから、結果の解釈が容易で、論文化が容易です。また、情報量が非常に豊富なので(質問数がおよそ400もある)、食習慣に関するあらゆる研究に用いることができます。栄養価計算によって摂取量が得られる栄養素の種類が非常に多いため、特に、先駆的な栄養疫学研究に適しています。その反面、データの収集(調査)やデータの取り扱い(解析)には、DHQ特有の、そして栄養疫学特有の専門的な知識、技術、経験を必要とします。これらすべてをHP上で解説することは残念ながら不可能です。DHQの利用を検討される場合には、開発者・管理者(東京大学:佐々木敏、http://www.nutrepi.m.u-tokyo.ac.jp)に相談することをお勧めします。
・病院などで詳細な食事アセスメント・食事指導を行いたいとき
BDHQよりも質の高いデータを得たい場合に適しています。臨床現場では特殊な疾患に対する栄養指導が必要な場面もあります。これらについては、DHQでは個人結果帳票を準備していません。必要度と予算に応じて個人結果帳票を新たに開発することもあります。個人結果帳票の開発については、開発者・管理者(東京大学:佐々木敏、http://www.nutrepi.m.u-tokyo.ac.jp)に相談してください。
2-4 どのように使えばよいのか?
DHQを使うには、DHQBOXのユーザー契約が必要です。基本的には単年度契約で、年度が改まるたびに更新手続きをしていただきます。これ以外に、1回きりのアセスメントや調査だけでのDHQ利用者のための、単回契約のコースも用意されています。
単回契約のコースでは、アセスメント人数、データ入出力の方法や種類によって利用価格が異なります。 現在、DHQの利用は研究目的がほとんどのため、DHQの利用を考える場合には、すべて、開発者・管理者(東京大学:佐々木敏、http://www.nutrepi.m.u-tokyo.ac.jp)に相談していただくことにしています。これは、利用を制限するためではなく、質の高い研究の実現のためであるとご理解ください。なお、ご相談にあたっては、できるだけ具体的な研究計画をお示しくださいますよう、お願いいたします。これはできるだけ具体的に相談に乗らせていただくため、とご理解ください。
DHQ質問票はOCR版を用いています。pdf版はありません。これは質問数が多く、手入力が困難だからです。データ入力はDHQサポートセンターが代行しています。DHQ質問票は必要部数を購入して利用していただきます(DHQBOX契約には含まれていません)。データ入力にはDHQBOX以外に別途費用がかかります。
入力されたデータ(粗データと呼んでいます)は、DHQ専用の栄養価計算プログラムを使って、栄養素や食品の摂取量を計算します。このプログラムは、DHQサポートセンターのメインサーバーに保管され、ユーザー全員がそれを使う方法をとっています。DHQサポートセンターが入力した粗データは、自動的にメインサーバーに送られて栄養価計算がなされ、粗データに結果が追加されたデータがDHQBOXを通じてユーザーに返却されます。
栄養価計算と結果が入ったデータの送信はDHQBOXの契約に含まれますので新たな費用は発生しません。 同時に、DHQサポートセンターでは個人結果帳票を出力(プリントアウト)して、宅急便を用いてユーザーに送られます。個人結果帳票の出力(プリントアウト)と宅急便による送付は別途費用が必要です。
・DHQについては次をご覧ください。→DHQへ
・E-ラーニングコースについては次をご覧ください。→E-ラーニングコースへ








